ピンクリボンNEWS

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9号 vol.3 no.3

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拡大する休日受診 J.M.S プログラム

『日曜日にマンモグラフィー検査を受けましょう』―。認定NPO法人J.POSHが2009年から始めた「ジャパン・マンモグラフィー・サンデー(J.M.S)が拡大しています。J.M.Sは「仕事や子育てなどの理由で平日に乳がん検診を受けるのは難しい」という女性の皆様に、休日に検査を受けて頂こうと始めた運動です。主旨を理解しご協力頂いている全国の医療機関は確実に増えています。

 毎年10月の第3日曜日をJ.M.Sの日に定め、全国で実施していますが、初めて実施された2009年の賛同医療機関は218機関でした。2010年は315、2011年は318、2012年は340、そして昨2013年は352機関と賛同の輪は広がっており、2014年度(10月19日実施)は更に拡大が見込まれます。

 J.POSHは昨年10月20日、全国の実施医療機関のJ.M.S会場で受診者アンケートを行い、同時に賛同医療機関にもアンケートを実施しました。(医療機関:352、受診者回答者:4,052人)。 


-受診理由トップは「日曜日だから」-

 主な質問と回答は以下の通り(複数回答)

Q:今回受診された理由は?

A:「日曜日に受診できたので」が最多。次いで「予防のため」、「無料クーポン受給」、「不安があるので」、「市民検診」,「家族の勧め」など。仕事が休みの日曜だからこそ受診できた、という実態が浮かぶ。

Q:受診頻度は?

A:「始めて」が最多で1,249人。次いで「毎年」、「2年に1度」、「数年前」などとなっていて、J.M.Sプログラムがきっかけで初めて受診した人が多かった。

Q:年代は?

A:40代(40-49)が1,183人と最も多く、次いで50代が854人,30代が780人、60代が575人など。

Q:仕事は?

A:「就業中」が2,767人と多く、「専業主婦」が958人など。働いている女性たちの、休日受診に対するニーズの高さがうかがえる。


受診者の声は「平日は仕事で来れず日曜検診は有難い」、「J.M.Sがあると毎年忘れずに受診できる」、「家族や友人にも受診を勧めたい」など。賛同医療機関の声は「働く世代への地域貢献ができた」、「仕事や子育てで多忙である、という理由で今まで受診していない方々が初めて検診を受け、その大切さを知って頂けた」など。 J.POSHは「休日受診が出来るのなら検診を受けたい」という皆様に、世界的な乳がん啓発月間である10月の第3日曜日をJ.M.Sと位置付けて活動を続けてまいります。