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乳がんの現状 |
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日本における乳がんの発生率は、年々増加の一途をたどっており、2000年には、それまで一位であった |
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胃がんを追い越し、女性悪性腫瘍の第一位となりました。年間の罹患者数は現在のところ、年30,000人 |
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以上で、それによる死亡者数は8,000人以上にも昇っています。 |
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欧米では、日本の約5〜6倍の罹患者数があり、例えば米国では2001年には年間150,000人以上の方が |
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罹患し、50,000人以上の方が亡くなりました。これは米国の女性が8人にいれば、そのうち1人が生涯の |
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いずれかの時点で乳がんを発症することを意味します。 |
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また日本でも近い将来、女性30人に1人が乳がんになることも予測されています。 |
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しかも非常に残念なのは、罹患のピークが40才台後半から50才代前半にあり、まさに社会・家庭を支え、 |
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その中心となる女性の現役世代層での罹患・死亡者数が増加していることです。 |
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これは今後大きな社会問題となるでしょう。 |
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乳がん検診の現状 |
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日本における乳がん検診は、先ずその歴史の一端から申し上げますと、1988年に視触診による乳がん |
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検診が老人保健法に組み込まれて以来、各地で視触診のみによる検診が行われています。 |
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しかし、その後の乳がんの変遷を見ますと、その発生率ならびに死亡率は、世界的には低率な国の中に |
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属するものの、年々増加の一途をたどっているのが現状です。 |
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乳がんの死亡者総数で見ますと、1950年の1,419人が1990年には5,848人、1995年には7,763人と増加 |
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し、死亡者数の伸び率では、1990年以前は5年毎に約800人前後の伸びを示しておりましたが、1991年 |
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から5年間ではそれまでの倍以上の1,915人という数字を示しており、急激な伸び率を示しています。 |
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乳がんの発生総数も年々増加しており、1992年では27,360人を記録し、現在では年間30,000人を越え、 |
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女性の悪性腫瘍の第一位という最悪の事態を迎えています。 |
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世界に目を向けますと、乳がんの治療の進んでいるイギリスや米国の女性では、ここ5年の間に乳がん |
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の発生率は年々増加傾向にあるものの、死亡率はむしろ減少してきたと報告されています。 |
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反対に日本では、現在までのところ残念なことに乳がん発生率も死亡率も年々増加しています。 |
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欧米においてこのような好結果が生まれた理由として3つの因子が大きく寄与しているといわれています。 |
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第一に新しい薬剤治療を含む治療法の向上、第二に女性への乳がんに関する啓蒙活動の普及、第三に |
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乳がん検診におけるマンモグラムの導入による検診の質の向上、です。 |
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特に、マンモグラム(乳房レントゲン撮影)による乳がん検診は、乳がんの早期発見に有用で、これが早期 |
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治療をもたらし乳がんの好治療成績に結びついたともいわれています。 |
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マンモグラムを用いた検診では、指で触れてわかる乳がん(触知性乳がん)のみならず、触れてもわから |
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ないような乳がん(非触知性乳がん)の発見率が高く、見つかる非触知性の乳がんの率は、イギリスの |
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ある施設では約42%と報告されています。 |
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残念ながら日本では、現行の乳がん検診で発見される非触知性乳がんの率は非常に低率です。 |
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このマンモグラムにより発見された乳がんの特徴は、腫瘍のサイズが小さいまだ進んでいないがんが |
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多い,
リンパ節へ転移していないものが多い, と良い結果を期待できるがんを多く含みます。 |
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海外からの報告を見ますと、現在行われている検診方法の中で証明されている最も有力な検診の |
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手段は、マンモグラムであると証明されています。これは50才未満の女性では未だ統一した見解を見い |
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だすまでにはいたっていませんが、50才以上の女性では有用であることは広く認められているところです。 |
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各国の乳がん検診への取り組み方もこの事実を反映したものが多く、例えば世界のなかでも乳がん患者 |
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が多いイギリスでは、50才から64才のすべての女性に国家規模で定期的に検診の通知が郵送され、 |
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マンモグラム(乳房撮影)を用いた乳がん検診を受けるようになっています。 |
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アメリカでは国家がん顧問委員会【American
National Cancer Advisory Board(1997.3.27.) 】が“通常の |
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乳がんリスクの40〜49才の女性は、1年または2年毎にマンモグラムを受けることを勧める。50才以上の |
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女性は、1年または2年毎にマンモグラムを受けるべきである。”との報告をまとめ、これを受けてクリントン |
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前大統領も、“マンモグラム検診が、乳がんに対する武器であり アメリカの国策となる”と発言したぐら |
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いです。 |
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一方日本では、2000年春に、「50才以上の女性のマンモグラム併用検診を推奨する「老人保健法 |
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第65号」が通達され、マンモグラム併用検診の導入が地域ごとに始まりました。 |
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現在では、29の都道府県において、実施されるに至っています。 |
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以上のように、乳がんが今後も増加することは必至で、早期発見・早期治療を求める国民のニーズも |
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高まってくるでしょうし、このニーズに答えるためにも、乳がんのマンモグラム検診促進のために、前進して |
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いかなければならないと確信します。 |
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